_ココで紹介したいろいろなIDEAは、環境などにより新たな欠陥を生むリスクもあります。 良く検討された上で、自らの責任で採用してください。

コージェネかエコキュートか。2007年03月20日 21:35:01

わが家の土台が始まるのは4月になってからの予定。

しばらく暇なので、省エネのことを考えてみようと思う。
今話題のコージェネとエコキュート、つまり給湯の省エネ、省マネーを考えてみる。

家の電気配線のチェックなど、やらねばならぬことは沢山あるのだが。。。。。

エネルギーのことを考えるには、基礎的なことが分かっていないと大きな勘違いを起こしてしまう。
最初にこの基礎的なことから書いてゆきたいと思う。

カテゴリーにも「省エネと環境のこと」を新設した。
お暇な方は、どうぞお付き合いください。


ガス会社のズルイところ2007年03月20日 22:02:16

まずは、燃料の発熱量の定義に2種類あることを理解しよう。
低位発熱量(LHV)と高位発熱量(HHV)のことだ。

毎度のことなのだが、
1.自分で解説するのは大変手間がかかる。
2.ブログでは絵も描けない。
3.iBookは、説明が下手。
などの理由から、
やさしく書いてあるHPを見つけて出して、貼り付けることにした。
http://www.jsrae.or.jp/annai/yougo/153.html

低位発熱量と高位発熱量。
分かりにくいのだけれど、同じガスだから、当然、実際の発熱量は同じだ。
その表わし方が2種類あるということ。 この二つでは都市ガスではおよそ10%ほど発熱量が違ってくる。

ガス会社のズルイところは、これを使い分けること。
1.発熱量はHHVを使って大きく見せる。
2.そのくせ、効率を表す時にはLHVを使って効率が良いように見せる。
これって、詐欺だと思う。

都市ガス13Aの発熱量は、1m3当たり11000kcalというのは良く知られていけど、これはHHVの表示。 最近、国際的に熱量の表示はJ(ジュール)を使うことになったので46.05MJと表わす。 なお、現在では発熱量を45MJに下げて送っている。
http://home.tokyo-gas.co.jp/userguide/userguide_06.html

一方で、効率を表すのにLHVを使っている一例。
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20060925-01.html

どっちの値を使っても良いと思うけど、どっちかひとつに統一するべきだと思う。 最近はHHVを使う方向にあるようだ。

蛇足ながら、最近はLPG価格が高いので、都市ガスに混ぜるLPGを少なくして、発熱量を少し下げて送っている。 先に、45MJと書いたのはそういう訳だ。
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20060202-01.html



電気会社のズルイところ2007年03月20日 22:45:46

今度は電気会社(電力会社)のズルイところを書く。

エコキュートは不思議な機械だ。
ヒートポンプ(HP)と言って、空気の熱でお湯を沸かすのだと言う。
このHPの能力は外気温で変化する。 ここが話をややこしくする。

ガスの熱量はLHVとHHVで10%ほど変化する。
しかし、外気温が変わってもそれほど変わる訳ではない。
先の10%に比べれば誤差の範疇だ。

ところが、エコキュートは外気温の変化で効率が10%どころか2倍以上変化するのだ。
にも関わらず、電気メーカーや電力会社で言っている効率(COP)は、定格運転状態だ。
https://www.housingnavi.jp/edit/setsubi/energy/corona_02.html
ここにも、次のようにシッカリ&ハッキリ書いてある。
>※3 定格COP:JRA(日本冷凍空調工業会)標準規格の定格条件で運転したときのエネルギー消費効率を表したものです

ここで言う日本冷凍空調工業会の規格とは、JRA4050-2005のことだ。ここには、効率を測定する条件が書いてある。外気温度や湿度、お湯の温度などだ。
しかし、これは車で言えば、60km/hの定速走行の燃費で、10-15モード燃費や実用燃費とは違うものだ。

家庭におけるお湯の消費量は冬が多い。(証明できないが、異論はないだろう)
その冬の期間、つまり気温が低くなると、エコキュートの効率が悪くなる。  特に、空気が低温高湿の場合は、除霜運転が必要になりこのために効率が悪くなる。 消費量の多い期間の燃費(効率)低下は気にかかるところだ。

なお、一ヶ月1000円と言う、ランニングコストの計算には除霜運転、沸き上げ損失などを含んでいるようだ。 ただし、追い焚きの分は別料金で200円ほどかかるそうだ。
http://www.my-house.jp/ikegami6/ecocute.html

ただ、エコキュートのカタログを良く見れば消費電力の欄に、冬季消費電力や冬季高温消費電力などが記載してあるので、これらからおよそのCOPを推定することができる。
メーカーカタログを前から見る。 → 外形や色が分かる。
後ろから見る。 → 電気的な性能が分かる。
どうも後ろから読む人は少ないようだ。


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