_ココで紹介したいろいろなIDEAは、環境などにより新たな欠陥を生むリスクもあります。 良く検討された上で、自らの責任で採用してください。

扇風機のススメ2009年07月26日 15:45:14

 
最近の住宅では、吹抜けが流行しているようです。
そして、そこにはシーリングファンを良く見かけます。

拙宅でも吹抜けがありますが、シーリングファンはありません。
拙宅では、夏は扇風機を愛用しています。
なんたって、安いですから。

夏に扇風機を使う効用は、主に二つあると思います。

ひとつは、風(気流)によって人体表面からの蒸散量を増やし、
熱を奪うことで涼しく感じさせる効果です。

もうひとつは、エアコンの連続運転とセットなのですが、
壁や床の温度差を少なくすることができます。
これにより、室内空気の温度があまり低くなくても暑さを感じません。

平均放射温度(MRT)をご存じでしょうか。

暑さ寒さを感じる要素は6あります。
体の方では、代謝量と着衣量。(発熱量と断熱性能)
環境の方では、空気温度、湿度、気流、周囲温度。

空気の温度は室温です。
周囲温度というのは、天井、壁、床の温度です。
人体がその周囲から赤外線を受ける量に関係します。

暑くも寒くも無い状態(SET*=24℃)にするには、
平均放射温度が30℃なら、室温を22℃にすれば良く、
平均放射温度を26℃にすれば、室温は26℃で良いそうです。
(安静時、相対湿度50%、気流0.1m/sの条件)

エアコン連続運転と扇風機によって平均放射温度を下げれば、
省エネで快適な環境になる訳です。
冷房は、22℃にするより26℃の方が省エネですから。
ただし、これは高断熱高気密の場合です。

夏の暑さ対策には、扇風機の上向き首振り運転がお勧めです。
空気をかき混ぜて壁や床の温度も均一にしましょう。


なお、SET*というのは標準新有効温度と訳され、超意訳すると、
人体が同じに感じる相対湿度50%の気温のことです。
 

コメント

_ iBook ― 2009年07月27日 23:21:59

「俺の家は高性能」の崑さんがTBしてくださいました。
ありがとうございます。

TBページには、詳しい解説があります。ご一読をお勧めします。

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_ 俺の家は高性能! - 2009年07月27日 11:18:21

私達が暑さや寒さを肌で感じるのは、
ほとんど温度による影響がが大だと思いがちですが、
人が温度を感じる感覚=温感は、
実に色々な要素の影響を受けています。

外部の環境の要因としては、
温度、湿度、気流速度の3要素が上げられます。
さらに温度には空気の...
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