_ココで紹介したいろいろなIDEAは、環境などにより新たな欠陥を生むリスクもあります。 良く検討された上で、自らの責任で採用してください。

自立循環型住宅(2)2008年09月27日 15:05:51

 
(自立循環型住宅の設計ガイドライン24pの引用)
>計画・設計の初期段階で配慮を欠いたために、要素技術を適用することが難しくなったり、要素技術を適用しても期待している効果が現れない場合があります。こうしたことを回避するために計画・設計の比較的初期の段階で多少の配慮をしておくことが望まれる基本的事項があります。

自立循環型住宅の設計ガイドラインでは、この設計にかかわる基本的配慮事項をチェックリストの形で紹介している。
先に述べた三つ、つまり、
 ・自然エネルギー活用
 ・建物外皮の熱遮断技術
 ・省エネルギー設備技術
に関して配慮すべき事項だ。

ここでは、そのなかで一番ボリュームのある「自然エネルギー活用」について
紹介する。(実際は、ただの転記です。)

まず、敷地利用配置計画時点。
・卓越風向を調べ、風上側に庭を確保。
・風下側にも適度の空地を確保。
・主風向と直交する両方向に適度の空地を確保。
・流入空気温度の上昇を抑える流入開口風上側への植栽などの配置。
・風を呼び込むフェンス、袖壁などの配置を配慮した配置。
・良好な光環境を担保しうる建物後退距離の確保。
・近接建物による採光上の障害に配慮した配置設計。
・日射の取得に有効な南面を主体とした建物/開口部の向き。

次に、平面計画時点。
・通風を確保したい居室を卓越風向を考えて風上側に計画。
・風の流出口を風上側以外に1ヶ所以上設置。
・流入口と流出口を抵抗の少ない通風経路で連結。
・風のよどみの少ない開放的な平面計画。
・外部騒音に配慮した開口部の配置および形式。
・昼光を有効に利用しうる窓配置と窓面積の設定。
・無採光室を回避する平面計画。
・日射を十分に確保できる窓面積の確保。
・プライバシーに配慮した開口部の配置。

さらに、断面計画立面計画時点。
・天窓、頂側窓等の設置に適した屋根回りの計画。
・居住域内の開放的な吹抜け空間の計画。
・2階リビングなど主要居室の2階配置の検討。
・直射の少ない北面向き屋根面を利用した採光窓の確保。
・南向き屋根面の確保。

最後に、細部計画時点。
・外部騒音に配慮した開口部形式の採用。
・防犯上の安全性の高い開口部の構成・納まりの検討。
・風下側流出口の開放面積に配慮した開口部の採用。
・風であおられにくい引戸形式の内部建具の採用。
・土塗り壁など熱容量の高い材料による躯体工法の採用。

自然エネルギー活用技術に関するものは以上です。
考えることがたくさんあって、設計者はタイヘンだ。
 

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