_ココで紹介したいろいろなIDEAは、環境などにより新たな欠陥を生むリスクもあります。 良く検討された上で、自らの責任で採用してください。

実践:除湿冷房の省エネ(5)2008年08月10日 12:35:50

毎日暑いので、涼しくなる画像をサービスします。

今回は、冷房設計の難しさ。

ビルなどの空調設計では建物全体の冷暖房ともに、局所的な冷暖房も必要になる。

建物は一般に南側のガラス面積が大きい。
そのため、冬には窓ガラスのある南側付近が冷えてしまい、反対に夏には日射で南側が暑くなる。
これに対応するため、南側にFCU(ファンコイルユニット)を設ける。

その中身は簡単に例えると「車のラジエター」の様なものだ。
内部には冬には温水、夏には冷水を流し、ファンで送風する。
当然、結露水対策も必要なので東西に長いビルなどでは、排水設計に苦労することでしょう。

このように、建物全体の空調にこのFCUを追加することによって、床面全体の冷暖房を快適にしている。

壁面とガラスの熱伝達率の違いによるコールドドラフト。
太陽の強烈な日射による放射熱(輻射熱)の取得。
FCUは、ある意味これらに対する受け身の対策といえる。


別の考え方もある。

原因となっている基を断つ考え方だ。
断熱の差をつけないようにペアガラスやLow-Eを使うことや、日射を遮るシャネルじゃない遮熱をすること。

今の季節は、遮熱の大切さを感じる。
朝、東の壁面やドアを触ると暑い。朝6時でも50℃を超えている。
赤外線温度計で測ってみると、白色の壁面よりも銀色のドアの方が温度が高い。これはちょっと意外だった。
後から考えてみると、
白は全スペクトルを反射し、銀は可視光線付近のスペクトルを反射するということなのだろう。
鏡だったらどうなのだろう。。。


建物の北東に大きな落葉樹を植えれば、壁面やドアの温度が下がるような気がする。
ケヤキとか銀杏とか。
 
壁やドアの断熱性能は同じであっても、壁面の色を上手く選んだり、
簾や植樹やあさがおで遮熱すれば、冷房負荷が減らせるハズだ。
そんな訳で、我が家は白ガルバ+タイベックシルバー。

屋根も同じ理屈なんだけど、日本では白い屋根はみかけないなぁ。
やっぱり「白い屋根」までは冒険できなくて、我が家はガルバの銀黒。
写真を見てしばし涼んでいってください。
 

コメント

_ take1 ― 2010年12月25日 16:04:35

iBook邸は、遮熱のための白ガルバ+タイベックシルバーですよね。我が家も、タイベックシルバーです。タイベックシルバーは、夏の遮熱に効くということで採用されたんですか。ガルバを通して入ってきた輻射熱の進入を防ぐということでしょうか。逆に、冬の熱損失の低下には効くんでしょうか。
http://www.tyvek.co.jp/construction/product/silver/qa/
ここのQ2を見ると、熱を逃さないなんて書いてありますけど、どうなんでしょうか。

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