LCCM住宅 ― 2011年01月23日 22:57:12
UNOさんのネットフォーラムに次の文を載せました。
http://hpcgi3.nifty.com/net-forum/koukimitsuuno.cgi
紹介されていたPDFはこれです。
http://www.jsbc.or.jp/lccm/files/lccm_01.pdf
=============================
しばらくご無沙汰していました。
LCCMという概念を初めて知りました。ご紹介いただき、ありがとうございます。
ご紹介のPDFを読んで、分かる範囲で宇野さんの誤解を解きたいと思います。
>最初の年のCO2の排出量が明示されていません。
>そして、総体数字なのか、㎡当たりなのかもわかりません。
概念図ですから排出量は明示されていません。単位は(t-CO2)ですから、トータルCO2のことでしょう。
基本的な考えは、建設時のCO2を創エネによってすこしづつ返す仕組みです。
縦軸は建築時に排出されるCO2の総量ですから、建材の生産、輸送、組み立てなどで排出されるCO2の合計になるでしょう。
その量は従来の住宅建設よりも少なくする。また、これを簡単に計算する方法(ツール)はこれから開発する、ということが書いてあります。
>仮に CO2 30kg/㎡で、120㎡の住宅で3600kgだったとします。
>それが33年後の改修で半減化して1800kgとなり、さらに33年後の改修で0kgとなり、100年後にはカーボンがマイナスになるということなのでしょうか。
>それとも15年ごとに改修を続けて、40年後にはカーボンマイナスが達成出来るということなのでしょうか。
住宅建設時のCO2ですから、まったく桁が違うと思われます。
30年後か50年後か分かりませんが、ここでいう改修というのは多くは修繕のことでしょう。
普通は、屋根や外壁の塗装、風呂や台所の設備入れ替えが考えられます。
これをしないで家を廃棄すれば、CO2はプラスのまま終わってしまいます。
LCCMを実現するために、CO2は排出(累積)させてしまうが、手をかけて寿命を延ばすことです。
さらに一歩進めて改修することも考えられます。
例えば、真空ガラスが安くなれば、サッシをそのままで(外壁をいじらずに)交換して断熱性能を高めるとか、
30年経ったら、効率が低下した太陽光り発電を更新して効率向上を図ることも考えられます。
住宅性能を維持する修繕だけでなく、効率向上の改善も含める意味で「改修」としたのかもしれません。
>そのような達成例が、世界の、いや日本のどこにあるのでしょうか。
これから「研究開発する方向」と書いてあります。
現在ある技術で実現したのは、使用段階のエネルギーを50%削減した自立循環型住宅でしょう。
今から見れば5年前の技術ですが。
本当にLCCMを名乗るなら、廃棄時に発生するCO2も含めるべきだと思いますが、pdfにはそれは記載されていないようです。
Name : kei2@北関東 Time : (2011年1月23日<日>22時45分)
http://hpcgi3.nifty.com/net-forum/koukimitsuuno.cgi
紹介されていたPDFはこれです。
http://www.jsbc.or.jp/lccm/files/lccm_01.pdf
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しばらくご無沙汰していました。
LCCMという概念を初めて知りました。ご紹介いただき、ありがとうございます。
ご紹介のPDFを読んで、分かる範囲で宇野さんの誤解を解きたいと思います。
>最初の年のCO2の排出量が明示されていません。
>そして、総体数字なのか、㎡当たりなのかもわかりません。
概念図ですから排出量は明示されていません。単位は(t-CO2)ですから、トータルCO2のことでしょう。
基本的な考えは、建設時のCO2を創エネによってすこしづつ返す仕組みです。
縦軸は建築時に排出されるCO2の総量ですから、建材の生産、輸送、組み立てなどで排出されるCO2の合計になるでしょう。
その量は従来の住宅建設よりも少なくする。また、これを簡単に計算する方法(ツール)はこれから開発する、ということが書いてあります。
>仮に CO2 30kg/㎡で、120㎡の住宅で3600kgだったとします。
>それが33年後の改修で半減化して1800kgとなり、さらに33年後の改修で0kgとなり、100年後にはカーボンがマイナスになるということなのでしょうか。
>それとも15年ごとに改修を続けて、40年後にはカーボンマイナスが達成出来るということなのでしょうか。
住宅建設時のCO2ですから、まったく桁が違うと思われます。
30年後か50年後か分かりませんが、ここでいう改修というのは多くは修繕のことでしょう。
普通は、屋根や外壁の塗装、風呂や台所の設備入れ替えが考えられます。
これをしないで家を廃棄すれば、CO2はプラスのまま終わってしまいます。
LCCMを実現するために、CO2は排出(累積)させてしまうが、手をかけて寿命を延ばすことです。
さらに一歩進めて改修することも考えられます。
例えば、真空ガラスが安くなれば、サッシをそのままで(外壁をいじらずに)交換して断熱性能を高めるとか、
30年経ったら、効率が低下した太陽光り発電を更新して効率向上を図ることも考えられます。
住宅性能を維持する修繕だけでなく、効率向上の改善も含める意味で「改修」としたのかもしれません。
>そのような達成例が、世界の、いや日本のどこにあるのでしょうか。
これから「研究開発する方向」と書いてあります。
現在ある技術で実現したのは、使用段階のエネルギーを50%削減した自立循環型住宅でしょう。
今から見れば5年前の技術ですが。
本当にLCCMを名乗るなら、廃棄時に発生するCO2も含めるべきだと思いますが、pdfにはそれは記載されていないようです。
Name : kei2@北関東 Time : (2011年1月23日<日>22時45分)
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